審美 歯科 名古屋の問題解決
インプラント表面には周囲の骨組織との生着をより強固にするために、目では確認することのできないミクロの陥凹が存在する。
インプラントが生着したかしないかにかかわらず、インプラント埋入時に骨組織や場合によっては歯肉組織が、その微小構造の中に入り込む。
そして、それらの組織は、ブラシで洗ったくらいでは落ちない。
つまり、再利用すると、インプラント表面に別の人の骨がコーティングされたインプラントを入れることになるわけだ。
別の人の組織が付着したインプラントを入れれば、当然そこには、免疫反応が起こる。
身体はそのインプラントを異物とみなし、排出しようとするので、インプラントが生着などするはずがない。
ある患者は、この歯科医院で8本のインプラント手術を行ったが、歯茎の腫れ、痛みがとれず、やむなくほかの歯科医院に行った。
せっかく埋入したインプラントを除去することになったが、グラグラしていたインプラントの1本などは、手で触れるとポロリと取れてしまったとのことである。
さらに、感染の問題もある。
歯周組織が付着したインプラントを、仮に滅菌バックにつめて滅菌したところで、すべての菌が死滅するわけではない。
病原体の付着したインプラントを次から次へと、植えかえ植えかえ使い回すことで、インプラントを介して、ある患者から別の患者に病原体が持ち込まれる可能性がある。
事実、週刊Aが、○○市歯科医師会に持ち込まれたS医院の「使い回しインプラント」をK歯科大学で鑑定したところ、その表面付着物からヒトDNAが検出された。
この鑑定では、念を入れて、研究員が別のインプラント資材の表面を素手で何度か触ったものも同様に調べてみたが、それではDNAは検出されなかった。
つまり、「使い回しインプラント」に付着していたものは、手指で触れた程度ではなく、何らかの理由でインプラント表面に骨などの硬組織が付着したものと考えられるということだ。
現在の医療水準では、100%の安全が保障できないのであるがゆえに、インプラント資材の再利用、再滅菌は禁止されているのである。
問題点2事前説明、同意書の欠如。
歯科医師免許を持っていない人間が、歯を抜いたり、歯茎を切ってめくったりしたら、それはもう立派な傷害罪である。
では、歯科医師ならどんどん誰にでも無断で行えるかというと、それも違う。
一昔前は確かに、「俺の診断に文句があるのか」とか、「治療計画なんて俺の頭に入ってるよ」なんて大まじめに言う歯科医が大勢いたし、それがまかり通っていた。
一応今の法律では(前からその法律はあったけれど)、患者に十分に説明をし、患者の同意を得られた場合のみ、歯科医療行為を行ってよいということになっているのだ。
つまり、カルテには、患者にした説明や治療計画を記載する義務がある。
ところがこの歯科医院では、77%以上の患者が初診日当日にインプラント手術が行われていたという。
何の気なしに歯医者に行ったら、いきなりインプラント手術。
中にはいきなり歯を抜かれ、そこにインプラントを入れられた患者もいるだろう。
そして、お帰りの際には、大きなお土産、数十万、あるいは、数百万の請求書をポンと渡される。
これでは、悪徳訪問販売と変わらないではないか。
おそらく、治療計画の説明などなかったであろう。
説明がないのだから、同意も何もあるはずがない。
もちろん、治療費だって知らされないままだ。
事実、ある患者は、きちんとした説明もないまま、上下23本ものインプラントを埋められ、約32400万の治療費を払ったが、2年以上経った今でも歯茎の痛みや唇の抑れに苦しんでいる。
インプラントは、仮にも手術というだけあって侵襲が大きい。
いくらインプラントが良いものだと言われても、外科的処置というだけで抵抗のある人もいるだろう。
また、保険がきかないこともあって、治療費も高額になる。
インプラントの利点、欠点を説明し、ほかの治療法も示して、患者に治療法を選択してもらうというのが本筋ではないか。
問題点3無資格歯科助手の診療行為。
問題点2の冒頭でも述べたが、歯科医師免許を持たない者の歯科診療行為は違法である(歯周病治療の一部は、歯科衛生士も可)。
ここまで常軌を逸した歯科医院の場合、もう何か明らかになっても驚かないが、やはりというべきか、歯科助手が治療行為を行っていたそうだ。
インプラント使い回し疑惑の核心に迫る。
繰り返しになるが、これは違法行為である。
わかっているところでは、この歯科医院では歯科助手がレーザー治療をしていたとのこと。
レーザーというのは、当て方や出力次第で、歯茎に穴を開けることも歯茎を切ることもできる。
そのような危険なものであるから、レーザー使用の際には、患者、施術者ともに防護用のサングラスをかけなくてはならないが、悲しいかな、歯科助手は、無資格で、専門家ではない。
よって、当然医療知識も持ち合わせておらず、サングラスの着用の必要性も知らされていなかった。
使用法を誤れば、失明の可能性すらあるのだ。
野球場のスタンドから投手の目にレーザー光線を当てて、投球妨害する人がいる。
それが至近距離から、しかもさらに強烈なレーザーで照射されるのである。
この歯科助手、取材の中で失明の可能性を指摘され、「それを聞いて、ソッとしました」と答えている。
この歯科助手の真意が、どこまで意味しているかはわからないが、施術者であるこの歯科助手だけでなく、患者にも当然失明の危険性があったことを忘れてはならない。
多くの患者は、レーザー=最新治療=治ると思っているようだ。
外科処置後に続く痛みや根の治療のあとの再発に対し、歯医者が、「レーザー当てといて」というのを、まるで自分が特別な治療を受けているかのような気持ちで聞いている患者が多いのではないだろうか。
間違えないでほしいのが、外科処置後に続く痛みは外科処置が、根の治療後の再発は根の治療に問題がある場合がほとんどである。
つまり、原因は別であって、それに対して「レーザー当てといて」というのは、痛みを訴える癌患者に、「湿布貼っといて」というのと同じくらいナンセンスである。
ちなみに、多くの人が知っていると思うので今更だが、実は歯科助手が治療したり、歯科衛生士が歯周病以外の治療もするという歯科医院は意外と多い。
歯医者がパツと来て、サツといなくなるような歯科医院はこうしたカラクリで稼動していることも多いので、気をつけたほうがいいだろう。
問題点4インプラントメーカーの責任。
インプラントメーカーにも責任があるといっても、あまりピンと来ないかもしれない。
インプラントメーカーは販売しているだけで、その製品を悪用していたのはその歯医者なのだから、あくまで歯医者が悪いんじやないの、と思うだろう。
確かに、責任の大部分はその歯医者にある。
その事実は、間違いない。
だが、前述の市保健局の報告書の中で、見逃せない部分があった。
左記の箇所である。
《平成21年4月9日から22年1月6日までに納入されたインプラントは、計1240本で、すべてストローマンージャパン(株)のものであった。
アバットメントについては、納品実績がなく、特定の歯科技工所に注文・作成したものを使用していた。
)この部分である。
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